以下の取り組みを全ての場合において行っております。
①手術前検査について
全身麻酔をかける場合必ず術前検査を行います。
検査内容は、年齢・持病・手術内容などによって異なります。
血液検査・超音波検査・レントゲン検査などがこれにあたります。
②手術中について
当院では全身麻酔時には、短時間手術でも必ず気管挿管・静脈点滴を行っております。
気管挿管することにより安定したガス麻酔・呼吸状況の確保を行い麻酔リスクを下げることが出来ます。
静脈点滴も必ず行い、必要な投薬をすぐに行える状態にしています。
③術中モニターについて
手術中は、血圧、心電図、呼吸数、血液中酸素飽和度、炭酸ガス分圧、麻酔ガス濃度、体温などをモニターしています。
100%安全な麻酔はないですが、小さな異常に早く気づくことで麻酔事故を減らす努力をしております。
④痛みへの取り組み
手術の種類、性格、年齢にあわせて様々な痛み止めを組み合わせて使用します。
痛みをしっかり抑えることにより早期の回復をめざし、ストレスを軽減します。
当院獣医師は特殊免許取得により、かなり強いタイプの痛み止めの使用も可能です。
⑤手術に使用する糸など
レーザーシーリングを用いてなるべく糸を使用しない手術に取り組んでおります。
糸を使用しないことで縫合糸肉芽腫などの難治疾患の予防となります。
また糸を使用する場合も、体内に残るものは必ず吸収糸で、最も質の良いものを使用しております。
当院症例集
会陰ヘルニア
おしりの横の筋肉などが弱り、腸や膀胱が飛び出してきます。
筋肉や人工メッシュなどを使用して整復します。
その他、結腸・精管固定などを行い再発率を下げます。
去勢していない中高齢の男の子に多いです。
【手術前】 |
【手術後】 |
胃内異物
消化できないようなものを食べてしまった時、おなかを空けて胃の中から取り出します。
写真の手術では布やおもちゃなどが大量に出てきました。